マルタの歴史は紀元前5000年頃、イタリアのシチリア島から農民が渡来したことから始まるといわれており、その500年後、紀元前4500年ごろには巨石神殿群が建てられます。

この巨石神殿群はマルタ島とゴゾ島で発見されているピラミッドよりも古い建造物でジャガンティーヤ神殿

は世界遺産に登録されています。神殿は現存する神殿の中で最古のものだと言われています（紀元前3600年〜3200年頃）。紀元前3600年〜3200年頃って想像が出来ないのです。

その後、紀元前1000年ごろからは地中海沿岸の国々からの攻撃と支配の歴史が始まります。

特に紀元後870年にアラブ人が侵略し、イスラム帝国の支配下となってからは数百年単位という短い期間にノルマン人やスペインに支配されます。

有名なマルタ騎士団とは？、十字軍の一翼を担いイスラム諸国から聖地防衛にあたっていたのが聖ヨハネ騎士団で、1522年に聖ヨハネ騎士団は本拠地としていたロドス島をオスマン帝国軍との6か月間に渡る包囲戦の末に奪われ、新たな本拠地として与えられたのがマルタ島とマルタ共和国を構成する主要な島の1つであるゴゾ島です。オスマン帝国は1565年にマルタへの包囲戦を仕掛けてきますが、結果はマルタ騎士団が4か月で撃退します。

観光スポットの「騎士団長の宮殿」がバレッタにあります。※イメージ写真

1798年にはナポレオンが船の補給と偽り上陸します。ここからフランスの支配が始ったらしいですがフランスの統治方法はマルタの人たちの反発を生みイギリスなどの支援を受けてフランス守備隊を包囲し、包囲戦は2年間も続きましたが、1800年にフランス守備隊はイギリス軍に降伏しました。こうしてマルタはイギリスの保護国となり、164年間その支配下に置かれることになります。現在でもマルタでは英語は公用語として使われており、英語の語学学校が多くあります。